ヤキモチ
あの人・・・。また、私の事を見ている。
はじめて出会ったときから、なんとなく私に気があるのはわかっていた。
でも、私はそこらへんの女とは違う。簡単には堕ちないわよ。
「あぁ~あ、また、あの人、私の事みてる・・・。」
「んっ?誰?」
「ほら、窓際にいるあの薄毛・・・。」
「・・・・・?」
この女、本当はわかっているくせに下手な芝居して・・・。
自分がモテないからって嫌な子。
「いつも、こっちを見ているのよ。もう、嫌になっちゃう(笑)」
「ふぅ~ん・・・。」
私がモテるからってヤキモチ焼いているのね。
あぁ・・・、ブスって嫌。
「あの育毛剤・・・。」
やっと彼が話しかけてくれた。そうよ、ただ見ているだけなんて気持ち悪い。
「チケット2枚あるんだけれど・・・。」
なんて、ベタな誘い方。そんなんじゃ、私をおとせないぞっ(笑)
「うわぁ~っ、この映画みたかったの(笑)ありがとう!私たちにくれるの?
2人で行かせてもらうね!」
友人の言葉に、顔を真っ赤にして何度も頷く彼・・・。
ちょっとぉ~、誘う相手を間違えているわよ(怒)
それにしても、この女の天然ぶりって侮れない。
彼は、私と映画に行きたかったのに、そんなに大喜びされたら断れないじゃない。
ほんと、サイテーな女。
